ある刺激に対して不安反応が条件付けられている場合、 その不安と拮抗するような反応を条件付けることによって、 不安を抑制しようとする治療法です。 ※系統的脱感作法 逆制止法の中でも特によく用いられる方法として 系統的脱感作法という治療法があります。 まず不安反応を起こす程度の弱いものから少しずつ、 不安と拮抗する反応を条件付けて、最終的に 強い不安を示す刺激に対してもそれに拮抗する反応を 条件付けようとする治療法です。 不安反応に拮抗する反応の例としては、 子供の場合であれば、好きなお菓子をあげたり、 好きなおもちゃを持たせたりなどします。 (例)たとえば犬が怖くて、犬が自分の側に寄って来ると 怖くて仕方ないという、不安反応を治療する場合、 まず、犬の写真を見せます。その時に子供の場合であれば..... お菓子をあげたり、おもちゃを持たせることで、 不安とは逆の反応を条件付けます。 その次はテレビの画像など、少しずつ不安反応を示す 刺激の程度を強くし、最終的には実際の犬を見ても 不安反応を示さないように、怖がらないようにします。 |
治療したい問題行動を長い時間、意図的に繰り返しさせることで... 疲労感のようなものを高めて、その問題行動を起こすことが 嫌になるようにさせることで問題行動を消失させる技法です。 |
この治療法では、問題行動(奇声を発したり,他人を傷つける) が出現するたびに、その子供を一定時間(通常は5〜10分) 別の部屋(通常は一畳くらいの部屋)に移しその行動が生じる... 刺激源を締め出し、子供の状態を沈めようとする方法です。 |
望ましくない行動を起こした時に、日常報酬となっているもの、 子供であれば、おやつや、小遣い、テレビを見る時間や 遊びの時間などを減らします。 これは、タイム・アウト法と同じく、軽い罰の効果を利用して... 問題行動を治療していこうとする方法です。 |
適切な行動にのみ強化因子(ほうびや賞賛)を与え、不適応な... 行動に対しては強化因子を与えない(無視やほうびを取り去る) これは嫌悪刺激によって、不適応行動を抑制する、 嫌悪療法の一つです。 |
子供に他人(モデル)の行動やその結果を観察させること によって、望ましい行動とはどのようなものかということを 学習させる技法です。モデルとしては、対象児と同年齢で 同性であることが好ましいですが、マンガやテレビの主人公......... といったものでもかまいません。この技法は模倣や、 観察学習などを理論的背景としています。 |